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天然ガスの採取から供給まで
ガス井の掘さく
一般的なガス井では、ロータリー式さく井機を使用し、地中500~2,000メートル位の深さのガス層まで掘さくを行います。ここに孔明管(ケーシングパイプにガスとかん水を吸い上げる多数の孔をあけたもの)を挿入して掘さくが完了します。 さらに、地上にバルブ等の装置を設置して、ガス井の完成です。
ガスの採取
ガスの採取には様々な方法がありますが、当社では、「ガスリフト方式」、「水中モーターポンプ方式」を採用しています。このうち最も多く活用されているのが、ガスリフト方式で、ガス井のケーシングパイプに地上のコンプレッサーハウスからガスを圧縮して送り込み、地層中のガスをかん水とともに地上に汲み上げる方法です。当社では、このガスリフトに独自の「外吹込管方式」を採用しています。
ガスとかん水の分離
汲み上げられた天然ガスとかん水は、「セパレーター(分離槽) 」でそれぞれに分離されます。ガスについては、パイプラインを通じ、開発地区ごとに設置している「送ガス基地」に集められ、計量を経てパイプラインで供給先に送られます。その際、ガスの供給熱量が採取した天然ガスより高い供給先には、「熱量調整センター(増熱基地) 」においてガスの熱量アップを行っています。一方、かん水は送水管を通じてヨウ素工場へ送られ、ヨウ素製造の原料となります。ヨウ素分を取り去った廃かん水は、還元井から地中へ還元されたり、排水管を通じて海へ放流されます。
ガスの供給
ガスの用途は、大きく都市ガス用と工業用に分けられます。それぞれの用途に応じ、パイプラインを通じて、また圧縮天然ガスとしてボンベに詰められ、一般家庭をはじめ、公共施設、商業施設、工場等の産業分野へと幅広く供給されます。
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