井戸調査をする
坑井内調査は、物理探査や化学分析などの手法を用いて、掘削した地下の状況を探り、坑井の能力評価に役立てるものです。開発を成功に導くために不可欠な調査であり、掘削技術同様、長年の経験と実績に裏づけられた技術力は高く評価されています。
電気検層
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地層の電気比抵抗、自然電位、温度、坑径などを測定することにより、井戸掘削後の仕上げ判定や水・ガス埋蔵量の計算などが可能になります。各種検層では坑井内にケーブルで測定用電極を降ろし、各種の計測データをもとに地質構造や地層への泥水侵入、温度分布などを調べます。当社では地下2000mまでの検層が可能です。
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キャリパー測定
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坑径を深度ごとに連続的に測定し、坑壁の崩壊状況などを把握します。坑径が大きい箇所は地層が弱く、崩壊していることを示し、逆に小さい箇所は泥壁の付着を意味します。セメンチング時のセメント量の算出に役立ち、またケーストホールでは坑内のスケール付着状況がわかります。
坑内圧力・温度測定
水・ガス層の定量的な調査・評価を低コストで行えるもので、当社は深度3000mまでの測定が可能です。計器類を所定の深度に降下させて各種データを収集し、対象とする水・ガス層の特性から貯留層工学に基づき、井戸の生産能力を総合的に判断し ます。
坑内試料の採取・分析
貯留層評価、すなわち埋蔵状況を判断する調査法です。坑内に試料採取器を降ろして地層内の流体を採取し、ガスの成分、水の成分、ガス水比などを詳細に分析します。
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