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井戸の目詰まりをクリーニング
井戸の孔明管にスケールなどが付着すると、揚水能力を減退させる原因となり、修復工事が必要になります。当社の独自技術であるウォータージェット洗浄工法は、高圧水を噴射することによって、薬品を使わなくても十分な洗浄力を発揮します。しかも従来の工法に比べ、大幅なコストダウンを実現しました。
水中テレビカメラで視た洗浄効果
洗浄前 |
洗浄後 |
内径300mmの井戸の孔明管内。洗浄前(左)は孔明部(直径20mm)がスケールによってふさがっていますが、洗浄後(右)は完全にスケールが除去され、揚水量は井戸完成当初とほぼ同程度まで回復しました。 |
洗浄前 |
洗浄後 |
洗浄前 |
洗浄後 |
5インチ硬質塩化ビニル製ケーシングのガス井(仕上げ深度675~1150m)。洗浄前(左)は孔明部が白色のスケールで埋まり、ガス生産量を減退させていましたが、洗浄後(右)はスケールの閉塞が解消され、ガス生産量は5倍になりました。 |
低コストで効果的な井戸洗浄
井戸の洗浄方法としては、従来からの方法としてブラッシングや薬品処理などがあります。しかし、これらの方法には、ケーシングの内側しか洗浄できない、薬品に反応する特定の物質しか除去できない、環境保全の観点から望ましくない、などの問題点があります。ウォータージェット洗浄工法は、こうした従来工法の問題点を解決し、井戸完成時に匹敵する揚水量の確保を実現しました。その特色は次の点にあります。
ジェッティングモデル
1) | 強力なジェット洗浄力が、孔明管内壁はもちろん、孔明部を通して管の外側まで洗浄します。 |
2) | ジェットノズルは独立回転式のため、井戸の内部をムラなく、連続洗浄します。 |
3) | 井戸の状況に応じて水圧を任意に調整できるので、老朽化した井戸でもケーシングを傷つけることなく施工できます。 |
4) | 洗浄工事は、リールに巻かれた高圧ホースを井戸に降下させて水を噴射する方式できわめて簡便で、作業もスピィーディーに行うことができます。 |
5) | 鉄管の替わりに高圧ホースを使用することで、従来の工法に必要だった櫓等がいらなくなり、施工コストを大幅に削減できます。 |
システム構成
ジェットの力で深度1200mまで洗浄
本システムは、坑井の洗浄・浚渫を効果的かつ簡便にできるよう、当社が独自に開発したものです。ジェッティングユニットはウィンチリール、高圧ポンプ、エンジン、コントロール装置で構成され、すべて1~2台のトラックに積載しています。作業時、井戸上には簡単な三脚とその上下に滑車が付くだけで深度1200m程度までの工事が可能です。作業面積はトラックとその後方10m程度のスペースがあれば済み、広い作業用地はいりません。
また、オペレーションルームにて、高圧ホースの昇降、深度およびジェットの水圧の調整ができ、安全かつ効果的に作業を進めることができます。なお、500m・1200mまで各深度に応じた作業車をラインアップしました。
ウォータージェット洗浄工事フロー
1) | ノズルと同サイズのモデルを降ろし、洗浄可能かを調査します。 |
2) | 洗浄前の井戸状況を揚水試験、水中テレビカメラ調査等で調査します。 |
3) | 三脚もしくはクレーンなどを設置し、上下滑車を取り付けます。 |
4) | 所定の位置に洗浄車両を設置し、作業を開始します。 |
5) | 洗浄後の状況を揚水試験、水中テレビカメラ調査等で能力評価します。 |
■主要緒元
仕様 | |
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リール車 ポンプ車 |
2t車、3t車、4t車 3t車、4t車 |
井戸条件 対象坑径(mm) 深度(m) 温度(℃) |
40~550 最大1200 50 |
高圧ポンプ 最高運転圧力(Mpa) |
最大70 |